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【LGBT用語解説】 アライとは?

「LGBTアライ」という言葉を知っていますか?

社会にLGBTの認知が広がるとともに、「アライ」という言葉を耳にすることがあります。「アライ」とはLGBTの良き理解者・支援者のことです。

LGBTのためのイベントであるレインボーパレード(プライドパレード)などにも、最近では「アライ」の人たちの参加も増えているようです。

「身近にLGBTがいるし、私もアライになりたいのだけれどどうやったらなれるの?」と思った方もいるでしょう。ここでは、アライになるために一番大切なことについて書いていきたいと思います。

LGBTアライって何?

アライとは簡単に言うと「支援者」のことです。なので、「LGBTアライ」とはLGBTと呼ばれる人たちを支援してくれる人のことを指します。

※LGBTとは以下の4つの頭文字をとったものです。

・Lesbian(レズビアン)=女性同性愛者

・Gay(ゲイ)=男性同性愛者

・Bisexual(バイセクシュアル)=両性愛者

・Transgender(トランスジェンダー)=生まれた時の性別と異なる性別で生きようとする人

大半の人たちはLGBTでない場合が多いので、LGBTは性的に少数派であるとして「セクシュアルマイノリティ(性的少数者)」の中に含まれます(略してセクマイと呼ぶことも)

セクシュアルマイノリティの人々は少数派であるために、周囲から差別を受けたり、偏見の目で見られたりすることがあります。

 

例えば、

・ゲイであることで、周りから「気持ち悪い」と言われる

・同性愛者であることで、ホテルに宿泊させてもらえなかった

・セクシュアルマイノリティであることで身内から縁を切られた

・トランスジェンダーであることを会社に知られ、退職に追い込まれた

 

などです。中には、このようなことが起こるのを恐れて、自分がセクシュアルマイノリティであることを隠している人もたくさんいます。

「LGBTアライ」は、LGBTを含むセクシュアルマイノリティに対するこのような差別や偏見をなくすために、一緒に行動してくれる人のことを指します。

似ている言葉に「LGBTフレンドリー」がありますが、「フレンドリー」は「私はLGBTに対して友好的だよ」というようなスタンスであるのと比べ、「アライ」はより積極的に行動してくれる人のことを表しています。

LGBTアライになるにはどうすればいいの?

LGBTアライになるには、まずLGBTとはどんな人で、どんな日常を過ごしていて、どんなことに困っているのかを知ろうとする気持ちを持つことです。

とはいえ、難しいことではなく「もし、自分にとって大切な人が日常生活で困っていたり、苦しんでいたりする場面に出くわしたら、どうやって助けるだろうか?」というつもりで考えることがポイントです。それにはまず、「相手のことを知ろうとすること」が大切になります。

なぜなら、誰かを支援したいと思ったらまず「相手のことを知る」ことが第一歩だからです。セクシュアルマイノリティに限らず、誰かの力になりたいと思う時には、その人のことをより知ることが必要ですよね。

・まず「相手がどんな人で、今どんな状況にあるのか?」を聞く。

・もし、何かに困っていたら「何に困っているのか?」を聞く。

・それから「どうしたらそれを解決できそうか?」を共に考える。(「共に」がポイント!)

・そして「一緒に行動する」

アライになるにはこれらが大事だと考えています。

誰かが差別に苦しんでいたり、悲しんでいたりした時に助けてあげようとする。

その人が生活の中で抱えている不利益や困っていることを知り、「あなたは一人じゃないよ」「一緒にいるよ」そんな思いを持って支援してくれる人なら誰でもアライになれるのです。

具体的にどんなことをすればいいの?

アライになって一緒に行動するとは、それほど難しいことではありません。実は身近なところからできる支援があるのです。

どんな小さなことでも「共にいるよ」という思いが込められて、相手の力になることであれば、それは十分な支援活動だからです。

例えば、社会の中にある偏見の言葉(「同性愛者は気持ち悪い」「ホモ、レズ」「(バイセクシュアルを指して)両刀使い」「オカマ、オナベ」など)に対し、「そんなことないよ」と1つ声をあげるだけでも、十分なんです。「友達にもいるよ」「おかしいことじゃないんだよ」そんな風に声をあげてくれるだけで、救われる誰かが確実にいます。それが、一緒に行動していることになるのです。

また、性別のことで困っている人がいるなら、周りの環境に改善できることがないか考えてみるなども心強い支援になります。

でも、もしできるなら、セクシュアルマイノリティとはどんなものなのかを知るために、知識を持つと良いです。なぜかと言うと、間違った情報が相手を傷つけることもあるからです。

(例:「同性愛は病気なんだよね?」「トランスの人はみんな手術して戸籍を変えたいんでしょ?」など)

知識を持つことで、より相手について知ることができます。そして、その上で今の自分にできる範囲のことをするだけで良いのです。大きな活動も大切ですが、一人ひとりが身近なところからアクションを起こしていくことも、同じようにとても大事なのです。

セクシュアルマイノリティの人々は、自分から声をあげることができない人も多くいます。そんな時に、身近な人が支援の気持ちを見せてくれることは本当に嬉しいことです。どんな小さなことでも、必ず誰かの力や勇気になっています。

押し付けはダメ

相手を支援したい気持ちを持っていて、知識もある。だけど、時にはあまり良くない支援をしてしまうケースもあります。それは、相手が望んでいないことまでやろうとする場合です。

例えば、このようなケースがあります

・「大丈夫!みんなに伝えたほうがいいよ!」などと相手にカミングアウトを迫る

→カミングアウトには一人ひとりの考え方やタイミングがあります。大丈夫だと言ってくれる気持ちは嬉しいのですが、本人の思いを尊重してください。

 

・トランスジェンダーに「早く手術して女(男)になりなよ!」と言う

→手術するかしないか、女(男)として生活したいかもそれぞれ違います。性別に関する固定観念が相手を苦しめることもあります。

 

・「あなたがLGBTだって、みんなに言っといてあげる!」

→これは絶対にやってはいけないことです。相手の了承を得ずに勝手にカミングアウトすることを『アウティング』と言いますが、これは人によっては傷ついて命を絶ってしまうほど危険なものです。

これらの行動は、きっと良かれという思いから出たものだということはわかります。全て、気持ちはありがたいはずです。だけど、相手が望んでいないことまでやろうとするのは、その人が本来やりたかったはずの「支援」なのかを振り返ってみて欲しいのです。

力になりたいからこそ良かれと思ってやったことが、実はそうではなかったら悲しいですよね。セクシュアルマイノリティに限らずですが、相手の思いを大切にしながら力を貸してあげることが必要です。

LGBTアライのためのイベントってあるの?

アライになって、もっといろいろな活動に触れてみたいという方は、ぜひセクシュアルマイノリティのイベントや、交流会などに参加してみてください。なぜかというと、実際に会ったり話したりすることで、より具体的に相手の姿を知ることができるからです。

例えば、大きなイベントであれば、「レインボーパレード(プライドパレード)」などが各地で行われていますし、沖縄であれば「ピンクドット沖縄」などがあります。大きいイベントよりも、地域に根ざしている交流会などがいい人は、「LGBT 地域名」などで検索してみると、その地域で活動している団体などが見つかります。

これらのイベントの中には、当事者限定の参加にしているところもありますが、どんな人でもOKにしている場所も存在します。性のあり方(セクシュアリティ)はLGBTに限らず全ての人に関わるものですし、セクシュアルマイノリティはどこにでもいるからこそ、たくさんの人に知ってもらう方が良いからです。

何より、いろんなイベントや交流会に参加する一番のメリットは、セクシュアルマイノリティと呼ばれる人々と関わる中で、「目の前の人も自分と変わらない同じ人間なんだ」と肌で感じられることです。

マイノリティ(少数派)であってもマジョリティ(多数派)であっても、みんなそれぞれ泣いたり笑ったり、悩んだり喜んだりし合える人間だということには変わりありません。

「特別な人だから助けてあげなきゃ」という目で見るのではなく、「何も変わらない人なのに、マイノリティであるというだけで困っていることがあるから力を貸す」そんな視点で関わることがアライになる一番の方法ではないでしょうか。

まとめ

・LGBTアライとは「LGBTを支援する人」のこと

・アライになるには、相手を知り、共に行動すること

・自分にできる範囲の小さな行動でもいい

・相手が望まない押し付けはダメ

・「マイノリティだから特別」ではなく、共に生きる仲間であること

 

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